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「ブーム」と「トレンド」は違う!

私がテーマにしているのは、飲食、外食ジャンルにおける「マーケットトレンド」、「業態トレンド」、そして「フード&ビバレッジトレンド」です。

「トレンド」というと、「流行りを追うなんて危険!」「ブームは必ず終わる!」とすぐに批判する人がいます。日本酒トレンドについて書いたり話したりしている私に関しても、「去年まではワインを勧めていたではないか!もう変心したのか!」と責める声があることを知っています。

しかし、「トレンド」と「ブーム」は違うのです。「ブーム」は確かに仕掛人がいてメディアを煽ったりして一時的に火がつく現象で、鎮火するのも速い。それは、芯や根や軸がないからです。

私が「トレンド」を重要視するのは、そこには目に見えない底流があり、さらにその奥には、時代的な歴史的な社会的な要因=芯、根、軸があるからです。目に見える流れ=トレンドは空気や風と似ていますが、その本質を見抜く力が必要なのです。

私は、芯のある、根を張った、軸のしっかりした「トレンド」を“軸トレンド”、一過性のものを“波トレンド”と呼び、“軸トレンド”即ち時代を切り拓き、社会にイノベーションをもたらすものこそ、大事なトレンドだと考えています。

“軸トレンド”は、小さな変化の集合体であることが多いです。飲食トレンドでいえば、同時多発的に新しい業態が生まれてくるときがあります。毎日、飲食店のニューオープンをリサーチしていると、そういうセレンディピティ(偶然と見えて実は必然的な現象)に気付くことがあるのです。それに出会うと、“こうぞうセンサー”がピピッと鳴るのです。

最近では、「熟成肉」がそうでしたし、「クラフト系日本酒」がそうでした。私はジャーナリスト出身ですから、常に「いま、なぜ?」と考える癖があります。
「いま、なぜ日本酒なのか?」。例えば、そう考え始めたとき、日本酒についていかに自分が無知だったかを知ることになります。そして、日本酒に関するあらゆる情報を調べます。日本酒の店はもちろん、酒蔵情報、日本酒に関する本、日本酒の専門家…etc。

そして、「いまの飲食店、これからの飲食店にとって、日本酒はどうあるべきか?」と考えます。飲食店のコンテンツとして着地させることが私の最終的なミッションですから…。

長くなりましたが、「トレンド」をバカにしてはいけません。風を読めないゴルファーがいいスコアを上げることはできません。「トレンドの本質を知ること」こそ、うつろいやすい時代、人間を相手にする飲食ビジネスのキモではないか、私はそう確信しています。

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